湯布院といえば、温泉、由布岳、金鱗湖、老舗宿の御三家など検索すれば出てきそうな場所がお馴染みだろう。
大分県に住んで八年になる私も同じようなイメージだった。
しかし最近ではあるが仕事の都合で湯布院に通うことが多くなって
お馴染みのイメージからだんだんと違う印象を受けるようになっていった。
一言で言い表すことが難しいのだが由布岳などの火山活動が生み出した
産物の中で湯布院の町があり、宿のおもてなしがある。
とある宿の暖かいホスピタリティと約九万年前に活動を開始した由布岳の火山活動は
長い時を経て現在に至るまで時を重ねて繋がっているのだ。
どちらかが欠けていたら当然湯布院での体験は味わえず別の時間を過ごすことになる。
私はこの長い時と今ここにある湯布院の空間を感じることでこれまでにない
湯布院を過ごすことができるようになった。
この体験は湯布院へ訪れる度に新たな発見と楽しみを授けてくれる。
色:黒/狐(きつね)色
技法:注染
サイズ:90cm x 35cm
素材:綿100%
※一つ一つ手作りですので大きさ、色合い、形には多少の違いがありますことを予めご了承の上、ご購入を検討ください。
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文様から生まれるコミュニケーション。
素直で潔く、そして鮮やかに。
時には太陽のように明るく活発で時には夕凪みたく穏やかに。
僕たちが染める布はそんな風でありたい。
その布が暮らしの中で揺れる時、心が躍る喜びと豊かな時間を分かち合いたい。
新しい文様は禿びた鉛筆から生まれ使い込まれた小刀で一つ一つ紙を彫り込んでいく。
受け継がれた型染めの技と職人の勘で文様はテンポよく布に染め抜かれる。
こうして染められた布は暮らしの中でこそ生きる。
言葉を交わさずとも布と文様の力は伝わっていく。
これから僕たちが目指すところは布と文様から生まれる力の伝達をデザインすること。
伝統と今を織り交ぜながら次は何を染めようか。