『はじめまして!』vol.1

衣類を販売させて頂くようになって9年程。少しずつ少しずつ繋がりが増え、4年前からはいよいよ自社オリジナルの衣類も製作頂くようになりました。
どのジャンルも同様でしょうが・・・衣類もやっぱり奥が深い。
例えば綿素材一つを覗き見しても、
わたを紡いで糸ができ、生地が織られ、染色され、カットされ、縫製される。
その間には何度も洗いや様々な加工が入る。
デザイン一つとっても
縦×横だけではなく、体形の違う曲線続きの体を想像しながら、厚みも丈もカーブも
とにかく360°立体の世界。
幸いうちのデザインは、個人的な好みと経糸と緯糸の織からできる素材の良さを活かすようにできるだけ曲線ではなく、直線を中心にしたものだったのですが、あるパンツとの出会いで曲線の魅力にはまってしまったんです。
それが古橋織布さんの『ウィーバーパンツ』です。
極限まで打ち込まれた超高密度な古橋さんの生地が、存分に活かされ、曲線で身体にも馴染むので、何よりも身にまとった人がカッコよくなるんです!
そこからそのパンツをデザインされたパタンナーの矢野弘子さんのインスタ投稿を時々拝見するようになり・・・再び衝撃をうけてしまったんです。
2月23日の投稿「ライトブルゾン」です。
こちらも古橋さんの銅線が織り込まれているというまた特徴ある生地と色にデザインが、もう超カッコよかったんです。
元々わたしは家具のデザインから始まり、ずっと直線の世界で生きてきたので「どうしてこういうラインがうまれるのか、知りたい・・」矢野先生に会ってみたい。
2日に一回くらいの割合でぼそぼそと事務所の中でつぶやいていました。
そんな中で3月に東京出張が入ったんです。今までの私だったら後先考えずにアポなしでも、突撃してしまうんですが、あーでもないこーでもないと考えてしまい結局突撃せずにおとなしく帰ってきてしまいました。
(私のあーでもないこーでもないというボヤキに、温かく付き合って頂いた金子さん&木村さん。その節はありがとうございました。前向きな2人に背中を押してもらい!動き始めましたよー!)

悶々としながら帰った翌日、モヤモヤに我慢できず(笑)
ついに私は矢野先生にメッセージを送りました。
(「次の日かーい!」けんちゃんのツッコむ声が聞こえてきそうでしょ(笑)
インスタってすごいですね。
続く・・・

