衣・食・住|暮らしによりそう生活雑貨店

オリエンタルシューズさんの見学を終え、その足で次に向かったのは、奈良県広陵町。

大和郡山市から一転、のどかな田園風景が広がる町へと車を走らせました。

次に訪ねたのは、杉田靴下工場さんが運営されている、

「Ponte de pie!(ポンテ・デ・ピエ)」さんのショップです。

 

広陵町といえば、日本有数の靴下の産地。

道中、いくつもの工場を見かけましたが、Ponte de pie!さんのショップは、

そんなのどかな街並み、それも田んぼの中にポツンと佇んでいて、

その光景がなんだかとても印象的でした。

 

 

出迎えてくれたのは、代表の杉田さんと松本さん。

杉田さんの柔らかな物腰と、松本さんの心地よい距離感。

お二人の穏やかな空気感が、そのままブランドが醸し出す優しさになっている気がします。

 

「Ponte de pie!」という少し耳慣れない言葉。

これはスペイン語で、「自立・立ち上がれ」という意味なのだそう。

 

 

ブランドがスタートしたのは2009年の6月。

奈良の靴下工場から生まれた、いわゆる「ファクトリーブランド」です。

OEM主体の生産体制から、

 

コンセプトはいたってシンプル。

「自分たちが毎日履きたい靴下、履いていて嬉しくなるような靴下」を作ること。

 

でも、その「当たり前」を形にするのが、実は一番難しいことでもあります。

杉田靴下は有名なスポーツブランドの靴下を長年手がけてきた、いわゆるOEMの工場。

スポーツの世界で求められる「ズレない」「蒸れない」「丈夫」。

そういった高い基準をクリアしてきた確かな技術があります。

その背景があるからこそ、この履き心地が生まれているのだと、

お話を聞いて深く納得しました。

 

派手な宣伝をするわけではなく、

職人さんが昔ながらの機械を使って、ゆっくりと編み進めていく。

 効率を追い求めるのではなく、

自分たちが納得できるものだけ提供する実直な姿勢が、

一足の靴下に凝縮されています。

 

Ponte de pie!さんの靴下を手に取りまず感じることは、

安心感のあるローゲージ特有の手ざわりです。

触るだけで「これ、丈夫なやつだ。」と分かる様な気さえします。

 

素材もまた、こだわりが詰まっています。

コットンや、なんと「美濃和紙」が主流。

多くのシリーズで、足の裏に当たる部分に和紙が使われているのですが、

これがもう、本当に気持ちが良い。

 

和紙特有の吸湿性や速乾性のおかげで、さらっとしていて、

一日中履いていても蒸れにくく、しかも丈夫。

 

さらに驚いたのが、サイズ展開です。

大人の靴下には珍しく、21センチから用意されています。

「足が小さくて、いつも靴下が余ってしまう」という悩みをお持ちの方にもおススメです。 このサイズのレンジにも、ブランドの優しさが溢れている気がします。

 

そのままギフトとしても贈れるような、素敵なパッケージも魅力の一つ。

蝋引きの袋を使用しているので、まるで中身が靴下だとは思わない。

プレゼントにもらったら、嬉しくなるパッケージです。

 

ショップを訪れて、何より感動したのは店内の壁面です。

 

何枚もの白く塗装し、何やら文字がびっしりと書きこまれたベニヤ板。

よくよく伺ってみると、オープン時にお店を訪れた方々の名前と日付、

そして「Ponte de pie!」の文字がびっしりと書かれていました。

 

どれだけ多くの人がこの場所を訪れ、この靴下を愛し、応援しているのか。

その熱量が、壁一面から伝わってくるようでした。

 

一見すると、とても素朴な靴下かもしれません。

でも、一度手に取り、足を通せば、ブランドを運営する人や作る人の気持ちが見える。

そんな靴下だと感じました。

 

 

「Ponte de pie!」さんを後にした後は、いつもお世話になっている

「西口靴下」さんのリニューアルしたショップへも、ご挨拶に伺いました。

 

窓が多く、開放感のある空間に、お馴染みの靴下たちが、ずらりと勢揃い。

事前での申込が必要になりますが、ファクトリーツアーもしているそうです。

ご興味のある方は、ぜひ一度訪れてみて下さい。

 

今回の奈良の旅は、靴と靴下。

それぞれの産地で、自分たちの技術を信じ、丁寧に歩みを続ける人たちにお会いできました。

 

現在4/4~26日まで、店頭とwebshopで特集をしておりますので、

ぜひ一度、覗いてみて下さいね。

 

西尾

 

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